無学

2001年8月31日

一週間ほど前のこと、どなたかの日記で「岩井俊雄」の名前(って生意気な言い方だが勘弁してください)を見た。この名を見たのは一年ぶりくらいだろうか。

ラフォーレ原宿で「PHOTON」というイベントを開いていたので、恐らくそのことに関係した日記だったような気がする。何故、彼の名前を一週間ほど前に見たことを急に思い出したのか、それは自分でも良く分からない。でも、この名前がフト頭に浮かんできた。


(彼の「テノリオン」という作品がワンダースワン本体との抱き合わせでしか販売されていないことに腹を立てたのは事実だが、別に今の今まではらわたが煮え繰り返っている訳ではないのである)


その昔、何故だか僕もメディア作品なるものを作ろうかにゃぁ〜と試みた時があったらしい。というか、作らされそうになった。アイデアを何人かで持ちより、そのなかから実際に形にするものを選出しようという段取りになった。

僕はアイデアを振り絞り自信満満でドラフトを提出した。が、皆に一瞥されただけでいきなり選外になっていた。「これ、パクリ?」というにべもない言葉で一蹴された。皆様のお察しの通り、僕は「岩井俊雄」の作品とほぼ同様のものを提案しているらしかった。その後、彼に関する資料を漁ると僕の作ろうとしているものは既に「岩井俊雄」によって作られていた。


僕はその作品に関して直接は全く知らなかったのだが、デジャブのようなもんで、それに関する断片的な知識を何処からか吸収していたが為に、アイデアがそこから触発されて生まれ出てきた可能性は否定できない。何より僕が「岩井俊雄」の作品についてある程度勉強していれば、このような事態は起こるはずがなかった。

このときは自分の不勉強さにホトホト呆れた。知らないことがまだ許される世界なことが唯一の救いだった。


こんなことが積もり積もって、僕は特定の分野において深い知識を持つ人よりも、あらゆる分野において浅くても何かしらの情報をもっている人に憧れる(例え周りに“知ったか”と言われていても)。


BGM “Forbidden Colours” by “DAVID SYLVIAN & RYUICHI SAKAMOTO”

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