拝眉

2002年1月27日

本当なら今日はレポートをやるはずだったのだけれど、かつての級友からお声が掛かり、その計画は破棄された。


会わなくなってから何年経っただろうか。


高校三年間のクラスがずっと同じで、高校卒業後も付き合いがあった彼と何年ぶりかに再会した。本当に久しぶりに会った。


かつての知人・友人たちに最近会いたくなっているのは、俺が歳をとったせいなのかもしれない。それは別に歳をとって人恋しくなった訳ではなくて、一人で面白いことを発見する力が日に日に衰えているような気がするからだと思う。


数年ぶりだというのに彼は良い意味でほとんど変わっていなかった。俺と会わなくなってからの彼の生活は、推測でしかないのだが、今までの生活とはかけ離れたものだっただろう。彼は大きく成長しているのだろうが、その核みたいな部分は昔のままだった。それが妙に嬉しかった。


偶然と言うほどのことではないのだが、彼と俺が会っていた場所から僅かな距離のところに、かつて彼と俺と同じクラスに所属していた女性がいて、三人で会うことになった。


彼女とは幼なじみではあるのだが、大して仲が良くない、というよりも、むしろ苦手だ。嫌いというのとはまたちょっと違って、苦手としか言いようがない。兎に角、苦手なんだ。彼女の前だと全てを見透かされているような気がして落ち着かない。


その彼女と彼と三人で、どこに行くともなく、冷たい風の中をウロウロした。


やっぱり彼女も昔のままで、このままじゃ俺は苦手なままだなとニヤリとしてしまった。


俺も変わっていないだろうかと自問自答しながら、彼と彼女の楽しげな会話を盗み見た。


BGM “Problem Child” by Squarepusher

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